結果を出すマネジャーだけが実践している介入ルール


行動ルールだけでは、部下は動かない

行動ルールとはいわゆる「指示」にあたる部分です。
行動ルールを設定し満足していては、部下を動かなくする指示だけマネジャーになってしまいます。設定した行動を部下がルール通りに行っているかを漏れなく確認する、それが介入ルールの目的です。介入ルールはマネジャーが行う行動を設定する、マネジャーのためのルールです。この設計と運用を行わない限り壁マネジメントは正しく機能しません。

決められたルールが守られない多くの組織の共通点は、マネジャーが部下にルールを守らせていない、ただそれだけです。介入ルールを設定し、部下の行動に介入することでその状況は大きく変わります。

漏れなく部下の行動をチェックする3つの介入ルール

リマインド型介入ルールとは、部下が行動する前の段階で、行動ルールの内容を部下に「ルール設定した行動をする予定になっているか?」「行動するための準備はできているか?」など事前に介入することです。

そもそもルールを守らない部下は、やらなければいけないことでも言われるまで自分がすべきこととして認識していないケースや、言われるまでやらないケースがほとんどです。また新しく設定したルールは習慣化している行動とは異なり、現状維持バイアスが働くため、「行動しよう」という意思は働きづらくなります。そのため行動すべき日の朝礼など、行動しなければいけないタイミングの少し前にリマインドを行い、介入することが必要になります。

アフター型介入ルールとは、「結果はどうだったか?」という事後確認になります。最も効果的な介入方法は、リマインド型介入で事前確認した内容を再度、アフター型介入で確認する方法です。

累積型介入ルールとは、忙しいマネジャーにおすすめの介入方法です。累積型の介入では、行動できた・できなかったかのデータを累積し、そのデータを部下と一緒に振り返り、設定した行動ルールについて漏れなく介入します。

累積型の介入ルールを行う場合、部下と振り返る頻度設定がポイントになります。新たな行動ルールを設定した直後は、上でもお伝えした通り現状維持バイアスが働いているため、部下は素直に行動しないケースがほとんどです。その時期に介入頻度を2週間に1度などと設定すると、2週間行動しない状況を許してしまうことになります。そうすると部下は動かなくなり、組織全体にルールを守らなくても良いという雰囲気が蔓延してしまいます。新たにルールを設定したときは、こまめに部下の行動に介入することを心掛け、ルールを定着させることが大切です。

行動ルールは介入ルールとセットではじめて正しく機能します。3つの介入ルールを組み合わせ、部下の行動に漏れなく介入することで、部下や組織に望ましい行動をやり切らせることができるようになります。